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秋田グリーンサービスのよもやま話~バイオマス・ペレット・熱利用:“燃やす”の経済学 ~

みなさんこんにちは!

有限会社秋田グリーンサービス、更新担当の中西です!

 

林業にとって“燃やす”は最終手段ではありません。熱は売れる価値であり、低質材や端材の“出口”を持つことは、路網密度の投資回収や間伐の連鎖にも直結します。本回は燃料の調達→製造→輸送→燃焼→需要家までを一気通貫で設計し、kWhあたりコストで意思決定する実務を整理します。

 

1) 熱の市場を見直す:電気ではなく“用途”で考える 🏭🏫♨️
• 低温熱(〜80℃):温水暖房、給湯、温浴施設、農業ハウス。定常負荷が大きく、ボイラ効率が高い。
• 中温熱(〜150℃):食品乾燥、木材乾燥(KD補助熱)、工場工程熱。日内変動を蓄熱槽で平準化。
• 高温熱(〜300℃):産業用は限定的。地域では熱+少量発電(CHP)のハイブリッドを検討。

 

2) 燃料オプション:チップ/ペレット/丸太端材/剪定枝 🌲🧺
• チップ:含水率の管理が勝負。W=30%前後を目標に屋根付き貯留・送風。
• ペレット:発熱量安定・保管性◎・輸送効率◎、ただし製造CAPEXと運転費が課題。
• 端材・バーク:選別と異物除去の工程が鍵。炉の目詰まりと灰分上昇に注意。
• 混焼:品目別の灰融点・塩素・カリの差に注意。ボイラ側の許容を確認。

 

3) 需要側設計:ボイラ選定とシステム全体効率 🔧
• ボイラ容量:基底負荷×1.2を目安に、ピークは補助熱源(LPG/灯油/電気)で賄う方が総合効率が良い。
• 送熱:2管式温水配管、ΔT設計、ポンプのインバータ制御、断熱厚をケチらない。
• 蓄熱:日内変動が大きい施設はバッファタンクで稼働率を上げ、起動停止のロスを削減。
• 排熱利用:エコノマイザで回収し、戻り温度を上げて総合効率を底上げ。

 

4) 原価と価格:kWhあたりで比較する 🧮
• 原価式:[燃料原価(円/kWh)=(調達+運搬+加工+保管+灰処理)÷ 正味発熱量×ボイラ効率]
• 比較:A重油・LPG・電力単価と同じ土俵で比較。CO₂価格・補助・税制まで入れて意思決定。
• 料金メニュー:需要家へは熱供給契約(サブスク)やESCOで初期費用を抑え、長期の安定収入に転換。

 

5) サプライチェーン:調達の“雨の日”を想定 🚛🌧️
• 在庫:屋根下で30〜60日相当の安全在庫を持つ。含水率センサーでロット管理。
• 輸送:ダンプ/フレコン/バルクの比較。フォークリフト導線とトラックの頭抜きを設計。
• 品質:含水・粒度・異物率の受入検査を明文化。写真台帳。

 

6) 灰とメンテ:最後まで“価値化” 🧹
• 灰処理:含有成分分析で土壌改良材化の可能性を検討(規制順守)。
• メンテ:スートブロワ、灰出し、熱交換器清掃を定期点検表で運用。停止時間は需要のオフピークに合わせる。

 

7) 事業モデル:地域で勝つ設計 🏘️
• アンカーテナント(温浴施設・病院・学校)に最低負荷を契約で確保。
• サテライト熱需要:配管敷設が難しい場合はペレット+個別ボイラを提案し、燃料販売+保守で稼ぐ。
• 補助・金融:設備補助・リース・グリーンローンを組み合わせ、初期投資ゼロ案も用意。

 

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現場で今日からできる3つ ✅
1) 既存・見込み需要家の熱負荷カーブ(月/日内)を1枚にまとめる。
2) 燃料の含水率管理(簡易水分計+ロット台帳)を開始。
3) kWh比較表(A重油/LPG/電力/チップ/ペレット)を作って営業資料に。

 

次回の宿題 📝
• 需要家候補3社に聞き取り票を持参(負荷・既存燃料・スペース・契約年数・予算感)。

 


林業は、私たち一人ひとりの暮らしや社会、そして未来の地球に寄り添い続けてくれる存在です。

これからも、“森のちから”を信じて、地域と共に、地球と共に歩む林業を応援していきましょう!

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秋田グリーンサービスのよもやま話~製材・集成材・CLT:建設需要の波を掴む~

みなさんこんにちは!

有限会社秋田グリーンサービス、更新担当の中西です!

 

木造は住宅一辺倒から、中大規模・非住宅・内装へと裾野が広がっています。製材・集成材・CLTそれぞれの強み/弱み/稼ぎ方を押さえ、サプライの“波”と設計の“波”を合わせるのが鍵です。

 

1) 製材:速さと多品種少量への適応 ⚙️
• 強み:リードタイム短、サイズ多様、価格競争力。
• 弱み:強度・寸法のバラツキ、乾燥・狂いの管理が難しい。
• 稼ぎ方:内装・造作向けの表面仕上げと色合わせでプレミア化。構造は機械等級化で安定受注。

 

2) 集成材(GLT/LVL):設計自由度と強度の裏付け 🧩
• 強み:E値・強度の安定、長尺・大断面、曲げ・ねじれの制御。
• 弱み:製造リードタイム、接着・含水率管理、コスト。
• 稼ぎ方:“設計段階から入る”。スパン・断面・納期・搬入制限を設計者と早期に共有し、最小断面で性能クリアの提案。端部の化粧カバーやプレカットで手間を減らす。

 

3) CLT:面材が拓く中大規模木造の世界 🧱
• 強み:面剛性・耐火の設計(被覆)・施工の速さ・省職人。
• 弱み:重量・搬入計画、音・遮音、納期調整、コスト。
• 稼ぎ方:プレカット+部材梱包+現場クレーン計画をセットで提案。施工日数短縮を金額化し、鉄骨・RCとガチで比較できる見積に。

 

4) 需要の波:補助・規制・流行に合わせる 🌊
• 公共建築・オフィス・教育・福祉施設の木質化トレンド。
• 内装制限・防火規制に合わせた仕様の引き出しを持つ(下地材・不燃化粧)。
• ゼネコン/設計事務所の“標準仕様”に自社材の型番を載せることをゴールに。

 

5) サプライの波:製造キャパと在庫戦略 📦
• 製造はバッチ。案件が重なるとリードタイムが急伸。
• 安全在庫と仮押さえの運用ルールを決め、納期遅延リスクを管理。

 

6) 施工と品質:現場の“困りごと”を先回り 🛠️
• 吊り金具・アンカーの仕様書をセットで渡す。
• 現場搬入経路・ラフターのブーム長・仮置場のサイズを図示。
• 端部の欠け防止(エッジ保護)、ビス通りのガイドを同梱。

 

7) 価格の作り方:コストではなく総価値で勝つ 💡
• 工期短縮(日数×職人単価)、仮設縮小、騒音低減、温熱・炭素の便益を見積に組み込む。
• 施主・設計・施工のKPI(工期・コスト・意匠)に合わせて“勝ち筋”を変える。

 

8) 事例:小学校の増築でCLT採用 🎒
• 課題:工期短・操業中の騒音制限・既存棟との接続。
• 提案:CLT壁・床+鉄骨フレームのハイブリッド。夜間搬入と週末建方で授業影響を最小化。
• 結果:工期▲25%、仮設▲18%、教室の木質空間で満足度◎。

 

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現場で今日からできる3つ ✅
1) 設計者向けの“木造サブミット一式”(断面表・E値・ディテール・搬入図)をテンプレ化。
2) 内装用に色合わせ見本帳を作り、ロット内の色差を見える化。
3) CLT案件の搬入・吊り計画を早期に図で提案。

 

次回の宿題 📝
• 直近1年の引合いを整理し、製材/集成/CLTのどれで受注確率が高いか“勝ち筋”を見える化する。

 


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秋田グリーンサービスのよもやま話~木材等級/JAS/乾燥:品質を“値段”に変える~

みなさんこんにちは!

有限会社秋田グリーンサービス、更新担当の中西です!

 

同じ木でも、等級・含水率・寸法精度・表面品質で値段は数割変わります。本回はJAS等級の考え方、目視等級と機械等級、乾燥(KD/AD/SD)の違い、狂い・割れ対策、そして単価を上げるための現場ルールを体系化します。

 

1) 等級の考え方:強度・見映え・用途 🎯
• 目視等級:節・割れ・曲がり・年輪幅など外観から判定。内装・造作・意匠で効く。
• 機械等級(ヤング係数):E値で表現。構造用では強度の裏付けとして需要が強い。
• 用途別の要点:構造材=強度・含水率・寸法安定/内装材=色味・木目・節の表情・表面仕上げ。

 

2) 乾燥:含水率は“寸法精度と不具合率”を決める 💧➡️📐
• AD(天然乾燥):コスト低、風合い良、だが時間がかかりバラツキ大。
• KD(人工乾燥):短期で狙いの含水率に。内部割れや表面割れの管理がカギ。再湿平衡も計算に入れる。
• SD(表面乾燥/低温):色や香りを活かしたい内装用途で有効。
• 現場目安:構造材は含水率15%前後(用途・規格による)、内装は10〜12%を目標に。気候帯・施工時期で再吸湿を想定。

 

3) 歩留まりと外観:等級を“設計する” ✨
• 丸太の材取りで節の出方が決まる。芯持ち/芯去り、柾目/板目の使い分け。
• 表面加工(超仕上・プレーナー・サンディング)と面取りで内装単価が数%上がる。
• 色合わせ:ロット内で色差を測定し、色ムラ返品を予防。

 

4) 寸法と狂い:納品後のトラブルを0へ 🧰
• 寸法許容差を明文化し、納入前にゲージで全数チェック。
• 狂い(反り・ねじれ・曲がり)は乾燥プロファイルと桟積みで抑制。出荷時の梱包圧も有効。
• 端割れ:エンドシール・端面テープで防止。たった数十円でクレーム減。

 

5) JAS表示とロット管理 🏷️
• 表示ルール:等級・含水率区分・寸法・樹種・生産者番号。
• ロット:出荷書・ラベル・写真台帳・試験記録を一意にひも付け。
• トレーサビリティ:現場から施工現場までQRで追えるように。

 

6) 単価を上げるための“提案営業” 🗣️
• 設計者・施工者に含水率と狂いのリスクを定量で提示し、KDや機械等級の価値を“コスト差<手戻り損失”で説明。
• 施主向けには色・手触り・香りなど感性価値を言語化。写真と実サンプルが最強。

 

7) 品質保証:数値で語る 📊
• 抜取検査:含水率(ピン式/電磁式)、曲げ試験、外観基準。
• 不良率KPI:ロット不良率、返品率、納入遅延率。月次レビューで再発防止。

 

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現場で今日からできる3つ ✅
1) 出荷前に含水率10本抜き取りをルール化。
2) 寸法許容差ゲージと端割れ対策(エンドシール)を標準に。
3) ロットQRで写真台帳と検査記録をリンク。

 

次回の宿題 📝
• 主力サイズ3種について、KD/ADの歩留まりとクレーム率を比較する表を作る。

 


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秋田グリーンサービスのよもやま話~森林認証(FSC/PEFC)と国際調達:信頼を可視化~

みなさんこんにちは!

有限会社秋田グリーンサービス、更新担当の中西です!

 

木材の“良さ”は目に見えにくい。だからこそ第三者認証で「合法・持続可能・トレーサブル」であることを可視化する価値は大きいです。本回はFSC/PEFCの基本から、FM/CoCの違い、公共調達・企業のサステナ基準との接続、現場での運用とコスト、販路拡大の実例までを整理します。

 

1) 用語とスキームのキホン 📘
• FM(Forest Management):森林管理の適正さを認証。施業・生物多様性・地域との合意・労働安全などが審査対象。
• CoC(Chain of Custody):産地から最終製品まで、認証材が混ざらずに(あるいは按分ルールで)流れていることを証明する仕組み。製材・流通・加工・販売の各段で必要。
• FSCとPEFC:国際的に広く通用する2大スキーム。どちらが“良い”ではなく、得意市場や既存パートナーに合わせて選定・併用を検討。

 

2) 認証の経済価値:単なる“お墨付き”ではない 💴➡️🏷️
• 入札・商談へのパスポート:公共調達・大手デベロッパ・量販店で、認証や合法性確認が最低条件になりつつある。
• 価格プレミアム:単価上乗せだけでなく、継続取引・棚確保・返品率低下という“見えない利益”が効く。
• リスク低減:違法伐採・人権・労安・環境のレピュテーションリスクを低減。損害回避は利益に等しい。

 

3) 現場運用:紙ではなく“仕組み”で回す 🔁
• 識別:認証材は色タグ/スタンプ/QRで識別。非認証材と置場を分ける。
• 記録:出荷伝票・受入検収で認証IDと数量(m³/本数)をひも付け。写真台帳で証跡を残す。
• 棚卸:月次で認証材の在庫照合。差異が出たら原因→対策を即日記録。
• 教育:ラベルの使い方・表示ルール(ロゴサイズ・文言)を1枚のルール表に。

 

4) 取得コストと回収シナリオ 📈
• 初期費用:審査・マニュアル整備・表示資材・教育。
• 運用費:棚卸・記録・ラベル・年次審査対応。
• 回収:①新規販路の獲得(営業)②既存顧客の離反防止③見積での加点④ESG評価による金融・補助の優遇。

 

5) 調達・規制との接続 🌐
• 公共調達:合法性確認・持続可能性の証明として認証が最もわかりやすい手段。
• 企業方針:ゼロデフォレ・人権デューディリジェンス等の要件にCoC文書がそのまま流用可能。
• 越境リスク:各国の規制は合法性・トレーサビリティを重視。後追い対応ではなく“最初から認証”が結局安い。

 

6) 表示とコミュニケーション 🗣️
• ロゴ使用:サイズ・余白・使用箇所にルールあり。誤表示は重大リスク。
• B2B資料:認証番号・対象範囲・更新日・証跡フロー図を1ページにまとめ、営業が即提出できる形にする。
• B2C:ストーリー(森→製品→暮らし)と地域性の訴求で“同じ木でも買う理由”を作る。

 

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現場で今日からできる3つ ✅
1) 認証材の置場の二分割(認証/非認証)を即日実行。
2) 出荷伝票に認証ID欄を追加し、写真台帳と紐付け。
3) 営業用の1ページ説明資料を作る(番号・範囲・更新日)。

 

次回の宿題 📝
• 既存顧客10社を選び、認証の要否と将来方針をヒアリングシートで把握。

 


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秋田グリーンサービスのよもやま話~現場を強くする ~

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有限会社秋田グリーンサービス、更新担当の中西です!

 

現場を強くする

 

 

安全は“コスト”ではなく利益の前提。本回はKY/TBM、ヒヤリ・ハット、熱中症・寒冷、騒音・振動、メンタル・休業、評価と表彰、シフト設計と教育までを運用の型に落とします。

 

1) 朝礼(TBM)10分の黄金パターン ⏰
1. 今日の作業(地図で示す)
2. 危険ポイント3つ(具体と対策)
3. 退避集合合図と緊急連絡網
4. 体調確認(暑熱・睡眠)
5. 役割分担(誰が何をいつまで)

 

2) KYカードとヒヤリ・ハット
• KYカードは“書くための紙”ではない。対策が工程に反映されているかを確認するチェック欄を設ける。
• ヒヤリ報告は月10件/班を目標に。量が質を生む。表彰制度(商品券・休暇)でインセンティブ。

 

3) 暑熱・寒冷・騒音・振動 ❄️
• 暑熱:WBGTを簡易計で測り、閾値超で休憩頻度UP。塩分タブレット・空冷ベストの支給。
• 寒冷:レイヤリング、防寒手袋、休憩所の風よけ。
• 騒音:イヤマフ常用。チーム無線と両立するモデルを選定。
• 振動:チェンソー・刈払機は連続使用時間上限を設定。防振手袋。

 

4) メンタルと疲労管理
• 過重作業サイン:遅刻・ぼーっとする・ミス増。早期に配置転換や作業強度調整。
• 1on1:週1回10分、リーダーが聴く。未消化の不満を溜めない。

 

5) 事故時の初動:60分の行動計画 ⛑️
• T+0〜5分:現場停止・二次災害防止・119/関係先通報。
• T+5〜15分:応急処置・搬送準備・気道/出血確認。
• T+15〜60分:現場保存・写真記録・関係機関連絡。SNS発信禁止を徹底。

 

6) シフトと教育:多能工化で強くなる
• 2in1配置(重機+チェンソーなど)で欠員に強いチームへ。
• 新入者ロードマップ:30-60-90日で達成指標(安全×技能×品質×原価)。

 

7) KPIとレビュー
• KPI:休業災害件数、ヒヤリ件数、TBM実施率、教育達成率、欠員補完率。
• 月次レビュー:事故「原因×対策×再発防止」を1枚図解。全班で共有。

 

8) 表彰と文化づくり
• 安全MVPや改善提案賞を四半期ごとに。安全が評価される文化へ。

 


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秋田グリーンサービスのよもやま話~刃先が会社を守る ~

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刃先が会社を守る

 

 

チェンソーは最も身近で、最も事故率の高い機械です。刃の状態=生産性=安全性。本回はPPE、刃研ぎ、燃料、点検、伐倒手順、キックバック対策まで、現場基準を作ります。

 

1) PPE(個人防護具)と基本姿勢
• 必須:チャップス(または防護ズボン)・安全ヘルメット(遮音シールド付)・防振手袋・安全靴・ゴーグル。
• 姿勢:腰を落とし、二点支持+体幹。片手操作は禁止。退避方向と障害物を先に整える。

 

2) キックバックの理解と回避
• 原因:ガイドバー先端上部の危険域が木材に噛む。
• 対策:上方からの切り込み禁止、くさび併用、チェンブレーキ常用、逃げ代を確保。バランス軸を前足に置かない。

 

3) 伐倒計画:“切る前の9割”
1. 作業域の整理(枝払・足元整備)。
2. 狙い方向の決定(風・傾き・樹冠・周辺障害)。
3. 退避路2本の確保(45°後方へ)。
4. 受け口(角度45°、深さ樹径の1/4〜1/5)。
5. 追い口(ヒンジ幅1/10〜1/8)を水平に。くさび併用で後押し。

 

4) 刃研ぎ:角度とデプスが命 ✨
• 目立て角:一般用で25°前後(チェン仕様による)。
• デプスゲージ:0.6〜0.8mmを基準に調整。デプス深すぎ→キックバック増・振動増。浅すぎ→切れない。
• 手順:左右均等に同回数→デプス調整→バリ落とし→チェンの向きとテンション確認。

 

5) 燃料・潤滑・冷却 ️
• 燃料:2スト混合(50:1目安)。長期保管燃料は分離・劣化に注意。
• チェンオイル:枯渇は一発焼き付きの原因。使用量を燃料と同時補給で習慣化。
• 冷却:シュラウド・フィン・エアフィルタ目詰まりを毎日清掃。

 

6) 点検・整備:日次/週次/月次 ‍
• 日次:チェンテンション、バーの片減り、スプロケット摩耗、ブレーキ動作、ナット緩み。
• 週次:バー裏返し、クラッチ清掃、スターター紐チェック。
• 月次:点火プラグ、燃料フィルタ、マフラーカーボン除去。

 

7) 材に応じた切断:繊維と応力を読む
• 張力側から圧縮側へ。カッティングの順を間違えるとはさまれ事故の原因に。曲がり・反り・根返りのクセを読む。

 

8) 事故事例→対策
• キックバック:受け口不十分→追い口で先端が刺さる→顔面負傷。対策:受け口角度45°・深さ基準の厳守、くさび準備。
• はさまれ:張力側から切らず、バー抜けなくなる。対策:応力読みと補助切り。

 

9) 教育と資格:OJT+動画+ドリル
• 3セット教材:5分動画×10本/現場ドリル×5/目立て実習。新入・中堅・リーダーで段階別に。

 

 


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秋田グリーンサービスのよもやま話~ハーベスタ/フォワーダ/プロセッサ/ヤーダの選び方 ⚙️~

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ハーベスタ/フォワーダ/プロセッサ/ヤーダの選び方 ⚙️

 

 

“どの機械を入れるか”よりも“どの組み合わせで、どの配置で、どのタクトで回すか”。本回は選定基準・稼働設計・原価・安全・保全を一体で解説します。

 

1) 代表機と得意地形
• ハーベスタ(CTL):伐倒・枝払い・測尺・玉切りを一気通貫。緩〜中傾斜、地引き中心。得意:胸高直径18〜30cmの人工林。苦手:急傾斜の長距離集材。
• フォワーダ:丸太を荷台で運搬。路網密度と路面強度が生命線。荷台容量と軸荷重のバランスが路面損傷を左右。
• プロセッサ:土場で枝払い・測尺・玉切り。ヤーダや集材機と組み合わせ、土場の処理能力=現場の上限を決める。
• スイングヤーダ/タワーヤーダ:急傾斜・谷渡り・河川沿い。設営・撤収時間を見込んだ集中的な稼働で採算化。

 

2) 機械選定の5条件 ✅
1. 傾斜×集材距離:15°/100mを境にヤーダ系を検討。
2. 径級分布×要求長:需要先の長さテーブルにヘッドを合わせる(例:3.0/3.65/4.0mの優先)。
3. 路網密度×路面強度:フォワーダは路面CBR、旋回半径、待避所の数で実力が決まる。
4. 人員構成:2名で回すのか3名で回すのか。交替要員の有無で稼働率が1.1〜1.3倍変動。
5. 運搬制約:機体の運搬幅・重量、法令、橋梁制限。“現場に入れない”は最大の損失。

 

3) タクト設計:詰まりはどこか? ⏱️
• 工程能力表:ハーベスタ(m³/h)・フォワーダ(m³/h)・土場処理(m³/h)を同一時間軸で記入。最小値=全体能力。
• WIP(仕掛かり)上限:土場の山を高さ・材長別で分け、待ち材が一定量を超えたら伐倒を止める“赤信号”を決める。

 

4) 原価:1時間原価と出来高で見る
• 1時間原価=減価償却+金利+保険+税+保守+燃料+人件費。見積りは出来高×単価ではなく(出来高×単価)−(稼働時間×1時間原価)で採算判定。
• 燃費:回転数一定+無駄な移動ゼロで▲8〜15%。材長の迷いは玉切り時間増→燃費悪化へ直結。

 

5) 安全・視界・通信
• 接近禁止帯の視覚化(フラッグ・カラーコーン)。
• 無線チャンネルのルール化(作業/搬出/緊急)。
• 死角図を朝礼で共有。重機の振り幅に立ち入らない。

 

6) メンテナンス:壊れる前に止める
• 毎日:油水・グリス・クローラ張り。
• 毎週:ヘッドローラ摩耗、センサー校正、ホース擦れ点検。
• 毎月:キャビン内フィルタ、油圧オイル分析。
• 予備品:ホース・カプラ・フィルタ・センサーを“現場ボックス”に常備。

 

7) ケース:フォワーダの“積み順革命”
• Before:径級混在で場内旋回が多く、積込1サイクル28分。
• After:ハーベスタで長さ×径級別に置場を分け、フォワーダは直線導線→1サイクル22分(▲21%)。

 


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秋田グリーンサービスのよもやま話~路網設計のセオリー 🛣️📐~

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路網設計のセオリー 🛣️📐

 

 

路網は“通すこと”が目的ではなく、“壊れないこと”と“安く運べること”が目的です。初期費用が多少高くても、維持補修費と事故・停止損失を含めたライフサイクルコストで最小化を狙います。ここでは計画→設計→施工→維持管理まで、現場で使える指針を一気に整理します🧭。

 

1) 目的と指標:費用だけでなく距離と安全も 📊
• 路網密度(m/ha):集材距離を短縮し、出来高を底上げする“土台”のKPI。
• 通行等級:作業道(軽車両/小型重機)、林道(大型車両)、幹線林道(10t車)など、使う車両から逆算して断面を決める。
• 安全指標:視距・すれ違い間隔・退避ポケット間隔・法面安定度。見えない安全を図面と標識で“見える化”。

 

2) 計画:GIS×現地でルート案を作る 🗺️🛰️
• データ:地形図、航空写真、LiDAR、土壌図、地質図、保安林・水域・文化財レイヤー。
• 手順:起点/終点を決め、候補ルートを3案作成→高低差・横断地形・土量バランスで比較→現地踏査で湧水・崩壊地形・巨石の存在を確認。
• 判断基準:縦断勾配とカーブR、切盛土量、カルバート数で維持費の将来値を見積。短いが急勾配の案より、やや長くても安定の案が総合的に安いことが多い。

 

3) 設計:壊れない断面と排水を最優先 💧
• 縦断勾配:作業道で8〜12%目安、林道で6〜10%目安。長い一定勾配は避け、微妙な折れを入れて速度と排水をコントロール。
• 横断勾配(片勾配):2〜4%。水を片側へ確実に逃がす。
• 路体と路床:軟弱地はクラッシャー敷均し・転圧を丁寧に。路体が負けたら全てが負ける。
• カーブ半径:最小でも12〜15m(車種による)。見通し線を開け、ガードの設置と表示。
• 排水構造:側溝、横断溝(30〜50m毎)、カルバート口の詰まり対策に落葉止め・点検口。

 

4) 施工:工程と品質管理 🧰
• 土量バランス:切土→盛土の搬送距離を最小化する工程順序。雨期には切土を先行、盛土は乾燥日に集中的に。
• 締固め:ローラの走行回数を記録(写真+回数板)。“転圧したつもり”を無くす。
• 材料:クラッシャー、法面マット、植生土のう。雨前に仮撒きして浸食開始を遅らせる。

 

5) 維持管理:点検を“制度化”する 🔁
• 定期点検:月1回+大雨後24h以内。側溝・横断溝・法面湧水・路肩沈下をチェック。
• ドローン点検:土場〜幹線の上空写真を定点化し、崩壊の前兆を見つける。
• 台帳:補修履歴・材料・費用・写真を台帳化。次年度予算が作りやすくなる。

 

6) 環境・法令・合意形成 🏛️🌿
• 保安林・河川・砂防:許認可の想定カレンダーを作り、待ち時間を工程に織り込む。
• 地域合意:境界立会い、騒音・粉じん・通行時間帯の取り決め。住民説明は図と写真で具体的に。

 

7) 原価と補助:投資判断を言語化 💴
• 初期費用(測量・設計・施工)+維持費(年額)+停止損失(通行止め日数×出来高機会損失)で現在価値を比較。
• 補助制度の採択要件(路網密度・環境配慮・安全)が収益に直結することを社内で共有。

 

8) 作業道の標準化:写真が現場を守る 📸
• 標準断面図、待避所のサイズ、転回地の直径、ガード設置位置を標準図集に。施工後は完成写真を定点で撮って保全。

 

9) ケーススタディ:密度30→80m/haで何が変わる? 🧪
• Before:集材距離平均180m、出来高18m³/日、搬出原価7,400円/m³。
• After:集材距離平均75m、出来高26m³/日(+44%)、搬出原価6,100円/m³(▲18%)。通行止めゼロで雨天作業の代替も容易に。

 


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秋田グリーンサービスのよもやま話~伐採・集材・搬出:作業システム最適化~

みなさんこんにちは!

有限会社秋田グリーンサービス、更新担当の中西です!

 

現場の利益は“1本あたりの単価”だけでなく、“1時間あたりの出来高×ムダの少なさ”で決まります。伐採→枝払い/玉切り→集材→土場(仮置き)→積込→運搬までを一つの作業システムとして最適化し、サイクルタイム短縮と品質(仕分け精度)を両立させるのが本回のテーマです。地形・樹種・径級・路網・機械・人員の“組み合わせ”を具体例で掘り下げます。

 

1) 現場条件の読み解き:最初の30分が利益を左右する ⏱️
• 傾斜・地耐力:地耐力の弱い場所では履帯幅の広い機械、湿地帯はマット敷設を想定。平均傾斜15〜25°を境に地引き中心か簡易架線/スイングヤーダかの判断が変わります。
• 集材距離:集材距離は100mを超えると急激にコストが上がりがち。路網の増設・土場位置の再設計で距離短縮を最優先に。
• 径級分布:胸高直径20〜24cm中心か、24〜28cm中心かでハーベスタのヘッド設定や切断長の最適点が変化。歩留まり表を現地で更新しましょう。
• 制約条件:保安林・渓流・緩衝帯・文化財・私有地境界。“やってはいけない線”を最初に地図と現地杭で可視化し、後戻りをゼロにします。

 

2) 作業システムの“型”を持つ:地形×径級で選ぶ
1. CTL(カット・トゥ・レングス)型:ハーベスタ(伐倒・枝払い・測尺)→フォワーダ(集材)。地引き中心、勾配が緩く径級が中小の人工林に向く。仕分け精度が高く在庫管理と相性◎。
2. 長尺・プロセッサ+スイングヤーダ型:伐倒→集材→土場でプロセッサ処理。中〜急傾斜で集材距離が長い場合に有効。待ち時間が発生しやすいので、集材側と処理側のタクト合わせが肝。
3. ケーブル(タワーヤーダ/スカイライン)型:急傾斜・谷地形・崩壊リスク対策。設営・撤収の時間を見込んだ上で、一度にまとめて引く計画で歩留まりを確保。
4. 小規模ウインチ+簡易架線型:小面積・アクセス困難地。人員の安全動線と退避場所の設定を最優先に。
TIP:現場の“標準構成表”を用意(地形×径級×路網密度×集材距離→推奨システム)。新人配置時の判断ブレを防ぎます✨。

 

3) レイアウト設計:土場・導線・旋回半径を先に決める
• 土場:トラックの頭抜きが容易な一方通行レイアウト。旋回半径、待避所、吊荷の危険エリアを明示し、立入線をカラーコーンと看板で管理。
• 導線:伐採→集材→積込の交差ゼロを原則に。重機同士の死角を減らすため、視線が抜ける配置にこだわる。
• 雨水排除:側溝・横断排水管(カルバート)・路肩切り下げ。“水が止まる場所”は必ず壊れます。路面クラッシャーの締固め密度も記録。

 

4) サイクルタイムを短縮する:数式で“詰まり”を見える化
• 生産性の基本式:[出来高(m³/h)= 1サイクル材積(m³) ÷ 1サイクル時間(min)× 60 × 稼働率]
• 計測方法:30分間タイムスタディ。作業区分(伐倒/枝払い/玉切/移動/待ち/段取り/故障)で色分けし、“待ち”が20%を超えた工程から順に改善。
• 改善例:
o フォワーダの積込順を材長・径級別に固定→積込時間▲12%。
o ハーベスタの測尺テーブルに需要優先の長さプリセットを登録→玉切り迷いをゼロ。
o 無線手順(始業・中間・終業)を3フレーズで標準化→段取り替え時間▲8%。

 

5) 雨天・路面コンディションの判断基準 ⛈️
• 中止ライン:降雨強度10mm/h超 or 路面CBR想定値が閾値以下、視程低下、土場の車輪跡深さが15cm超→作業切替(整備・架線準備・仕分け)。
• 養生:ラバーマット・伐採枝の敷設、路面クラッシャー再転圧、横断溝の解放。復旧の手間をケチるとライフサイクルコストが跳ね上がります。

 

6) 品質=お金:仕分けとトレーサビリティ
• 長さ・等級の現場決定:需要先と共有する“許容誤差表”(±2cm/±5cmなど)を携帯し、迷いをなくす。
• タグ管理:丸太ごとに用途・等級・長さ・伐区コードを色分けタグ+QRで付与。土場での積込ミスとクレームを激減。
• 写真台帳:積込前・出荷前の定点写真を習慣化。品質クレームの【言った/言わない】を無くす。

 

7) 原価の見える化と見積の“攻め所”
• 機械償却・燃料・消耗品・オペ人件費・保険・運搬を1時間当たり原価で管理。
• 搬出運賃は距離別テーブルで明示し、集材距離短縮の投資(路網改善)とのトレードオフを可視化。
• 見積は“材積×単価”だけでなく、仕分け精度・納期遵守率・安全記録も価値として提示。値引きではなく価値の言語化で交渉。

 

8) 事故事例→対策:ゼロ災へ
• 挟まれ・巻き込まれ:立入禁止帯の“見える化”(フラッグ・カラーコーン)とリーダーの復唱確認。
• 転落・転倒:傾斜地の動線に退避ポケットを30mごとに設置。
• 通信不良:無線の死角マップを作成し、中継ポイントを設定。

 

9) ミニケース:どのシステムが最適?
• 条件:傾斜25°、胸高直径24cm中心、集材距離120m、路網密度60m/ha、面積6ha、水路沿いに保全帯あり。
• 比較:
o CTL型:ハーベスタ+フォワーダ。地引き中心で安全、仕分け精度◎。ただし集材距離が長くフォワーダの待ち発生。
o プロセッサ+スイングヤーダ型:設営に30〜40分/日、だが120m引き寄せでフォワーダ待ち解消。土場処理で長さ精度◎。
• 結論:ヤーダ型を採用、ただし土場2面体制(処理用と積込用を分ける)で待ち時間を更に圧縮。出来高+18%、原価▲9%を達成。

 

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現場で今日からできる3つ
1) 30分タイムスタディを実施し、“待ち”が多い工程を1つだけ潰す。
2) 需要先の許容誤差表をラミネートして重機に常備。
3) 土場レイアウトの手書き図を朝礼で共有し、交差ゼロを徹底。

 

次回の宿題
• 自社の“標準作業システム表”(地形×径級×距離)を作成する。
• 集材距離の分布(最短/最長/平均)を1現場だけでよいので計測し、次の見積りに反映。

 

 

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秋田グリーンサービスのよもやま話~間伐の設計と実務:質で儲ける発想 ~

みなさんこんにちは!
有限会社秋田グリーンサービス、更新担当の中西です!

 

間伐は“抜いた本数”ではなく残した木の将来価値で評価します。光・風・根・水のバランスを設計し、将来材の単価UP×現在の出来高を同時に達成するのがプロの間伐。ここでは、選木基準→間伐様式→レイアウト→伐倒・集材→損傷最小化→下層植生→仕分け・販路→原価→安全→モニタリングまで、現場がそのまま使える型に落とします。

 

1) 目標設定:“光を設計する”という考え方
LAI(葉面積指数)・林冠開空率・胸高直径分布から目標光環境を決める。
密度管理:地位指数×林齢ごとの目標本数/haと**BA(本数基底面積)**で数値管理。
品質目的:枝下高、年輪幅、通直性、節の大きさ。JAS等級を意識して残す木を選ぶ。

 

2) 選木基準:残す木の“顔”をそろえる
幹:通直・テーパー小・傷なし。
樹冠:偏り少・光獲得良、主枝の健全。
根:土盛り・根返り・盤状根はマイナス評価。
負の選木:病虫害・曲がり・二又・被圧樹は優先伐倒。

 

3) 間伐様式:列状・群状・点状の使い分け
列状:機械化・集材効率◎、風害リスク△。両側残しで倒伏分散。
群状:光環境が滑らか、更新促進。作業導線の計画が重要。
点状:ピンポイントで良木を伸ばす。高価値化狙い。
強度:初期は軽度(間引き)、育林後期はやや強度で枝下高・径級を稼ぐ。

 

4) レイアウト:伐倒方向と導線で決まる 
伐倒方向:集材導線と直交を基本に、残存木の樹冠むきと風向、傾斜を考慮。
土場と持ち出し:集材距離を短縮、交差ゼロ。斜面は退避ポケットを30m毎。
雨水排除:路面・作業道の排水を先に作る。水が止まる場所は壊れる。

 

5) 伐倒・集材:サイクルタイム短縮の要点 ⏱️
伐倒:受け口45°・深さ1/4–1/5・ヒンジ1/10–1/8、くさび常備。倒木後の枝払いは足元整理→枝の基部から。
集材:フォワーダの積込順固定(長さ×径級)で迷いをゼロに。ヤーダはターン当たり本数×距離で能力設計。
待ち時間:土場2面体制、ハーベスタ長さプリセットで玉切り迷いを無くす。

 

6) 損傷最小化:残す木を守る
皮剥け:接触ポイントに養生材、重機の振り幅に立入禁止線。
根系:機械の斜め走行と急旋回禁止。雨天は養生マットで路面保護。
枝打ち:将来材は節の位置を意識。鋭角刃で枝の付け根を残さない。

 

7) 下層植生と更新:次の世代を仕込む
光の入れ方で広葉樹の混交を誘導。更新を邪魔するシカ対策(柵・チューブ・電気柵)。
表土保全:裸地化を避け、表層流の制御と桟積み枝で侵食抑制。

 

8) 仕分け・販路:間伐材で“値段を作る” 
長さ:需要先の許容誤差表(±2/±5cm)で迷いを排除。
用途:チップ・杭・内装小径材・景観材・DIYに事前販路を紐付け。
トレーサビリティ:色タグ+QRで等級・長さ・伐区コードを紐付け、クレーム減。

 

9) 原価と採算:良い間伐は赤字じゃない
採算式:収入(用途別単価×材積)−(稼働×時間原価)−運搬−防護費。
改善効果:間伐後の年輪幅縮小→材質向上は、将来のJAS等級で回収。**“今の小銭+将来の大銭”**で設計。

 

10) 安全:ヒヤリをゼロにする文化
TBM:危険3点(挟まれ・転落・飛来)を地図で可視化。
退避:伐倒方向45°後方へ、二本の退避路。
通信:無線チャンネル固定、復唱ルール。わからない時は止まる。

 

11) モニタリング:数値で良し悪しを語る
測定:D級分布のシフト、BA、LAI、残存木損傷率、下層植生カバー率。
写真:定点でBefore/After、枝下高と光環境を記録。
レビュー:出来高、原価、クレーム、事故、KPIを月次で評価。
ケーススタディ:D20中心の人工林、列状強度間伐
条件:地位指数中、傾斜20°、路網密度70m/ha。
施業:列状間伐(1抜き2残し)、土場2面、ヤーダ→土場プロセッサ。
結果:出来高+22%、待ち時間▲18%、残存木損傷1.8%→0.6%、次期主伐の単価見込み+○%。

 

現場で今日からできる3つ ✅
許容誤差表(長さ・径級)をラミネートして重機に常備。
退避ポケットを30m毎に設定し、カラーコーンとペイントで可視化。
定点写真で光環境と枝下高を記録、台帳にリンク。

 

次回の宿題
一つの伐区でLAI・BA・D級分布のBefore/Afterを測り、仕分け単価と出来高の変化を振り返る。

 

 

林業は、私たち一人ひとりの暮らしや社会、そして未来の地球に寄り添い続けてくれる存在です。

これからも、“森のちから”を信じて、地域と共に、地球と共に歩む林業を応援していきましょう!

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